Go to Mozambique(モザンビークへの旅)その1

 この夏、台北経由でシンガポール、その後ドーハ経由で南アフリカヨハネスブルグ、そしてモザンビークのナンプラまで行き、帰りにバンコクに寄って帰ってくるという旅を計画した。

ナンプラにいる息子を尋ねてみようというのが、そもそもの目的だったのだが、いきなり飛行機を30時間以上乗り継いでの旅は、中年夫婦には厳しいかなと思い、途中で観光しながら、休みながら、ついでに飲みながらの珍道中と相成ったのである。

 私自身は、結構な回数、海外旅行をしており、特にタイはここのところ5年連続で行くほど、好きな国である。しかし、シンガポールはともかく、南アフリカモザンビークなどは未知の世界であり、治安や言語にも不安がある。

ヨハネスブルグなどは、空港の係員も金をせびると聞くし、モザンビークポルトガル語+現地語で英語は通じないとのこと。東南アジアは、片言の英会話+ボディランゲージ、あとはマイペンライで通しているオヤヂだが、未知のアフリカに、海外は20歳の頃一回行っただけ、という家内が同行するので、これは油断ならん。

 ということで、衣服の下に隠せるマネーベルトを二人分買い込み、アフリカ対策として1500$事前に両替、後は少しばかりの日本円とジャパンネットバンクのキャッシュカード兼用デビットカードを準備しての旅となった。

あと、二人とも楽天プレミアムカードに加入し、プライオリティカードもGET。日本ではあまり役に立たんが、他国の空港ではこれでラウンジが使えるので、年会費は十分元が取れる。

 

 大まかな旅程であるが、8/7に福岡よりチャイナエアで台北に飛び、翌日シンガポールへ、2泊した後、カタール航空にてドーハ経由でヨハネスブルグへ、そして南アフリカ航空モザンビークのナンプラへ。ナンプラで4日滞在した後、ナンプラからヨハネスブルグ、その後ドーハ経由でバンコクへ飛び、3泊した後に福岡へ戻るというプランである。

 

もう終わったから言えるが、結構ハードであった。

アフリカに何回もロケで行っている、ちはらせいじは本当に偉いと思う。

 

 8/7当日、大きいスーツケースは事前に空港宅急便で福岡空港へ送っておいたので、キャリーバッグと肩掛カバンを持って、新幹線で福岡空港へ。

いつもは、車でそのまま福岡空港国際線ターミナル玄関に横付けし、荷物を降ろしてから空港パーキングの業者さんに車を取りに来てもらうのだが、今回はお盆と重なり、いつもより料金が高いうえに期間も長い。JRAにはせっせと預金をするくせに、こんなところは貧乏オヤヂは細かく、JR利用となったのでした。

 

 実際にJR+地下鉄で福岡空港国際線ターミナルへ行ってみて、初めて知ったのだが、福岡空港は国内線ターミナルから国際線ターミナルまで結構遠く、地下鉄で国内線ターミナルに着いた客は、無料の連絡バスを利用することになる。

ところがこのバスは、一旦空港の敷地外に出て、一般車と同じ道路を通るため、結構な回り道をするうえ、時間が掛かり、その上、海外旅行必須のスーツケースの置き場所があまりない。せめて、国内線と国際線ターミナルを結ぶ地下通路が出来ないものだろうか。(※動く歩道付きとか)

荷物のことを考えたら、次回からはまた車で乗り付けたほうがましだなと思いますね。3~4人のグループや家族旅行なら、そちらを強くお勧めします。

http://www.rakuraku-p.jp/fukuoka/

福岡空港楽々パーキング、お勧めです。

  

 ヨタ話はさておき、国際線ターミナル到着後、チャイナエアのカウンターへ行きチェックイン手続きを。流石に夏休み期間なんで混んでました。4~50分は待ったかな。

やっと自分の番になり、優しいお姉さまに「今日は台北に泊まるのだが、明日のシンガポール行きまでボーディングパスを出してもらえますか」とお願いしてみると、なんと「スーツケースもそのままスルーでお送りしましょうか」とのこと。いやあ、ありがたい。

実は、一旦台北で入国し、翌日出国するので、当然スーツケースも受け取らないといかんと思っていた。ここらあたりが、日本人の対応ですねえ。

台北の滞在時間が短いのを見越して、スーツケースはそのままスルーで、との気配り。大和撫子ばんざい、です。

夫婦揃って、満面の笑みで「宜しくお願いします!」と会釈し、気持ちよく出国審査へと向かったのでありました。

 

日本の空港でいつも思う事ですが、皆優しいですよねえ。出入国審査の係の方も本当ににこやかです。これが他国だと、睨みつけられたり、横柄な態度なんて当たり前、ほぼ命令口調ですし、犯罪者みたいな扱いをされることも。帰国時に、日本の空港係員の方を見るにつけ、ああ帰って来たなと、ほっとします。

 

上機嫌のオヤヂは、とっとと日本脱出モードに入り、出発ゲート前の待合で早速ビールをぐびり。(実は、来る途中の新幹線でも祝杯を挙げておりますが。マイペンライ)搭乗したら、また機内食で飲むんですけどね。

 

台北までのCA111便はさくっと飛んで、さらっと台北に降りました。

2時間半ほどのフライトですし、チャイナエアの操縦士って着陸も上手いと思います。

 

桃園空港に着いて、まずは両替とSIM購入。SIM売り場のお姉さんが設定までしてくれるかと思いきや、電話番号の説明とSMSが来るまで待て、と言うのみ。

まあ良かろうと思い、接続をよく確認しないまま、バスのチケット売り場へ。

本来、國光バスの台北駅行の往復チケットを買うはずが、横の売り場のお姉さんに、「はい、こっちでどうぞ」と呼び掛けられ、私「台北駅行を買いたい」、お姉さん「二枚で280元」、私「往復でください」、お姉さん「片道だけだよ」。

なんか判らんままに、台北駅行チケットを2枚買わされたのだったが、よく見ると長栄バスのチケットだった。

バスチケット売り場はブースがいくつか並んでおり、國光バスの売り場は人が多く並んでいて、空いてた隣の長栄バス売場のお姉さんにまんまと買わされた、ということか。

台湾入国出だしからのずっこけであるが、マイペンライこれも旅、これも人生である。

 

 何台も先に出発する台北駅行國光バスを恨めし気に眺めつつ、30分ほど待ってようやく長栄バスが登場。初めて乗るので、まずは一番前の席をゲット。いつでも降りる態勢が取れないと、どこまで連れて行かれるか判らん。

まあGoogleMapで確認すれば何とかなるだろうと思っていたら、どうもスマホが電波を掴んでいない。

先程のSIM売り場のお姉さんに、接続確認までしとくんだったと思っても後の祭り。

色々いじっても掴まんので、ふと思いついてスマホを再起動すると…はい、3Gですがちゃんと電波を掴んでくれました。

めでたし、めでたし。これでどこかに連れて行かれる心配もいらん。

 

そんなこんなで、台北市内にバスは入って来たのですが、台北駅とは違う所でバスが止まり、運転手が「降りろ」とのたまう。

チケットを振りかざし、「台北ステーション、OK!」と言うも、「降りろ」、良く聞くと「バスチェンジ」とのこと。「ここで別の車が台北駅に行くので待ってろ」と言い残し、バスは去って行きました。

まあ、直ぐにワゴン車で迎えに来ましたけどね。

 

その後、すんなりと台北駅横のコスモスホテルに到着し、荷物を預け観光へ、ではなく、翌朝の國光バス乗り場をしっかりと確認しに行く反省オヤヂでした。

※これ本当に確認しといて良かったです。意外と見つけにくく、30分ほど探し回りました。翌朝だったら、早朝便なので危なかったかも。

 ↓台北駅、ここから少し離れたところに國光バスの乗り場がある。

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 ※グーグルのMAPで探す場合は「台北駅 國光客運」で検索を。

台北駅そばの國光バス乗り場も見つけ、ほっとした夫婦はやっと台北観光へ。

まずはMRTで龍山寺へ。ここ中々面白かったです。

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いかにも台湾みたいなお寺で、日本の浅草寺に金ぴかを多めに足した感じ。

ここで、お線香をあげ、お祈りをして、次の中正紀念堂へ。

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蒋介石を偲んで建てられたこの紀念堂は、かなり敷地も広く、コンサートみたいな催しもあってました。

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ちょうど衛兵の交代時も観ることが出来、そろそろお腹もすいたね、ということで、中正紀念堂の裏手にある杭州小龍湯包へ。ここは本当に安くて旨いが、量も多い。

色々と目移りして、あれもこれも頼みたい夫婦であるが、何せそんなには食えない。

ビールも4本お代わりし、ついでに小皿も取ってきたオヤヂは4品目でダウン。

同じくアラ6の家内も、もう無理とのたまい、満腹になりすぎた夫婦は、台北101も士林市場も諦め、ホテルに帰ったのでした。

 

次の日、4時半起床で5時にはチェックアウトし、調べておいた國光バス乗り場へ一番乗り。同じような日本人の方たちと、バスで空港へ。※行儀よく並ぶので、日本人は直ぐに判る。

7時50分発のCI753便で、シンガポールを目指します。(続く)