「五輪観戦はコカ・コーラ製品で」なんと偏狭なお話。

茨城県鹿嶋市の競技場で、児童や生徒のオリンピック観戦の際にに持ち込むペットボトルはできるだけコカ・コーラ社の製品とし、他社製ならラベルを剥がすように、だそうだ。

まあ、コカ・コーラがそう依頼したのではないと思うが、いかにも商業主義のオリンピックの体制が現れた場面だと思う。

スポーツの祭典と称しながら、国境を越えてと言いながら、スポンサーが大事、国民はちゃんとスポンサー様の都合に合わせてね、ということなのか。

ますます本来のオリンピック精神からかけ離れているなと思われずにいられない。

元々、この猛暑日が続く真夏の8月の日本で開催しようというところに無理があると思う。

だから前回の東京オリンピックは10月に開催されたのではないか。

しかもこのコロナ過の最中に、緊急事態宣言の出されている東京で、他のイベントや地域のお祭り、子供たちの運動会さえも中止を余儀なくされている中で、オリンピックだけは別よ、というのにとても違和感を感じる。

もはや開催すること自体が目的と化しているのではないか?

今回のオリンピック開催で、今のIOCがいかに商業主義に毒され、開催国の国民よりもスポンサー目線だということが如実にバレたのではないか。

ある意味、大スポンサーのトヨタが早々と見切りをつけたのは大正解だろう。

この件は本当に(子供達にまで商業主義を押し付けた点で)腹が立ったので、せめてオリンピック期間中は、爽健美茶ではなく伊右衛門を、アクエリアスではなくポカリを買おうと思うオヤジでした。

 

余談であるが「コカ社の物しか持ち込んじゃダメ」より、小中学生の分は「飲み物は持ってこなくてもコカ社が会場で配りますから大丈夫」とでもすれば、随分と株は上がったと思うのだが。

そんな「おもてなし」精神の発想はなかったのだろうか。