とうとう投げやりになってきたスガ政権、そして竹槍戦術を展開か。

 

むかしむかし、大東亜戦争の末期、日本国内の制空権も握れなくなり、B29が国内各地に爆弾を落としてる最中も、日本では上陸してくるにっくき敵を殲滅せんと、竹槍訓練がされていたそうな。

軍に鉄製品を供出させられるため、我が家の爺様たちは娘に嫁入り道具で買ったミシン(当時は高級品)を取り上げられないよう、油紙に包んで地中に埋めて隠したと話しておった。

流石に広島、長崎と原爆を落とされるに及んで、やっと日本軍は降伏したのであるが、もっと早めに終戦の道を選んでいれば、沖縄の悲劇や広島、長崎の慰霊は避けられたはずである。

撤退などありえない、という軍部上層部の意見に誰も逆らえなかったのであろう。

その結果が莫大な犠牲を生むことになった。

 

あれから76年の時が流れたが、当時の大本営から何が変わったのだろうか。

国民に安心安全を」「人流は減っておりコロナ対策は万全」「スポーツの持つ力で国民に希望と勇気を与えられる」などなど、威勢の良い美麗字句は出てきたが、現実はどうなっているか。

ワクチン接種を迅速にと言いつつ途中で弾切れ。(ガダルカナルでも兵隊さんは苦労させられた)

感染対策は万全である、人流は減っていると言いきり、オリンピック開催に突き進んだが、オリンピック関係者からも既に300名近い感染者が発生し、東京は4000人近い感染者、これをパンデミックと呼ぶのではないか。

 

そしてとうとう投げやりの極致(投げ槍競技なら金メダル)ともいえる、「中等症は入院ではなく自宅で療養」との発言に至った訳である。

戦時中に我が家の母親や婆様たちが励んでいた竹槍訓練とちっとも変わらん。いやもっと酷い話である。

今までのコロナ対策が間違っていたことには一切触れず、今まで「入院の必要があると言っていた人たちを、仕方がないから自宅で頑張って」と、一方的に切り捨てた政策である。

今の政権による政策(愚策と言ってもよい)が如何に的外れであったことか。

今の感染状況と病床のひっ迫は彼らによって引き起こされた悲劇ではないか。

東京の病床がひっ迫するのであれば、オリンピックの選手村を臨時のコロナ病棟に転嫁すれば、些少でも入院する方を増やせるのではないか。

無論、エクモや人工呼吸器の管理下に置くことは難しいと思うが、自宅で孤独死ということは防げると思う。また不要な家庭内感染も減らせるのではないか。

東京への往来を減らすのであれば、以前よりもホテルを借り上げて宿泊施設にすることも可能であろう。

かのタイ国でさえ、空港施設を臨時病床に変換させている。

あべのマスクから始まり、安心安全だったはずのオリンピック、人流が減ったはずの東京で感染爆発、そして医療崩壊というより医療提供の放棄。

昭和20年の日本の惨状と何が違うというのか

 

今からでも遅くない。

中等症を切り捨てるなんてことは撤回して、本気で人流を減らすためにもパラリンピック以降のイベントは一旦中止し、仮設でも良いからコロナ専用病棟の設置と宿泊施設の増設を行い、潜在看護師等及び医師の確保と同時に、他業種(飲食業やサービス業)から人材をリクルートして、国家予算でこれらを運営してはどうか。

休業協力金なんて物を生まない事にお金を回すより、コロナ感染者の治療とサポートにお金を回し、雇用創出と合わせて日本の経済を回す発想があってもよいと思う。

 

日本の若手の政治家に、このようなモノ申す人が出てこないものか。

日本のオードリータンは何処に。

 

 

少し、お疲れのようなスガさん。若手に今後を託してはどうか。